DUTIES
AND
RESPONSIBILITIES
半導体をめぐる緊迫化した国際情勢などの背景から、半導体ビジネスにおける法令遵守は非常に重要な要素となります。
このため、社内においては内部規定に基づく厳格な輸出管理の実行とその維持が求められます。
法令違反は会社にとって⼤きなリスクとなり、場合によっては国内のみならず外国法の域外適用により処罰の対象となる可能性もあります。そのため、違反には厳しく⽴ち向かいながら、社内の各部⾨が適切に輸出管理業務を行えるよう、該⾮判定や取引審査、内部監査等を実施しています。
輸出貨物や提供技術が法令で規制されているものかどうかを判定する
需要者等や用途及び方法の確認を行い、取引可否を判断する
特一包括許可の適合又はCA規制の該当性を判断する
特一包括許可の維持・管理をする
適正な輸出管理という目的のために、
一人ひとりが自ら考え、
意見や知恵を出し合って、
社内統制を実行しましょう!
適正な輸出管理という目的のために、一人ひとりが自ら考え、意見や知恵を出し合って、社内統制を実行しましょう!
各部門と互いに協力し合いながら、法令を遵守した安全輸出を実現させていきます。輸出管理分野における専⾨性を⾝につけながら、法規制やリスクコンプライアンスの視点で社内運⽤ルールを⾃分たちで作り、社内に浸透させて実⾏する醍醐味があります。
コンプライアンスの会社統制業務
輸出関連の法令を遵守するため、社内運用ルールを策定・整備し、適切に運用する会社統制業務を担う。各部門から受ける、輸出に関する相談や申請にも随時対応する。
責任範囲の広さはあるが、やり切った際の会社貢献度は⾼く、得られる充実感が⼤きい。
技術知識の向上
半導体を扱う当社では、データシート等を読み解いて判定することが求められるため、集積回路の設計や機能・性能など、半導体に関する様々な技術分野知識を得ることができる。
会社の輸出管理への貢献
外為法・外国法に基づく該⾮判定・取引審査・出荷管理を実施。経済産業省から当社が取得している特別⼀般包括許可の維持・管理のため、内部監査と社内教育の実施を適切に⾏う。当社において輸出管理は会社の土台となるコーポレート業務(又は間接業務)ではあるが、専⾨性が⾼く、その知⾒を深めることで、価値のあるアドバイスを提供することができ、⾃⾝の能⼒価値を実感できる。
少数精鋭
一人あたりの責任範囲が広い一方、仕事を任せてもらえて様々な業務に挑戦できる。また、他部門の社員からも顔を覚えてもらいやすく、多くの人とコミュニケーションをとることができる。
働く環境としては風通しよく、自分の意⾒や考えを業務に反映できる。目標を明確して互いに理解・共有することを大切にしている。
CAREER PATH
キャリアパス専門知識を積み上げていくことで、自信と社内からの信頼につながり、スキルアップが実感しやすい環境です。
半導体業界以外からの中途入社実績もあります。
INTERVIEW
現場から前職で輸出管理の面白さを知り、審査する立場に変わって裁量をより持たせてもらえると思ったこの仕事に就きました。他業界から来たため、半導体技術はゼロからの勉強でしたが、わからないことに目をつぶらず、とにかく聞く、納得するまでやり切ることを心がけています。理解できることが増えると正しい判断につながり、自身のスキルアップを実感できます。会社を統制する業務のため責任範囲が広く、緊張感のある仕事ですが、やり切った際の貢献度も⾼く、得られる充実感は⼤きいと感じています。
この仕事に求められることは、相手の立場に立ってそれぞれのニーズを理解し、最適解を見つけ出すこと。輸出管理に関する相談や申請を他部門から受けるため、各部門の業務や、会社の事業、さらに半導体を取り巻く世情を知る必要があり、ヒアリングの中で的確に要点をつかんだ質問をするスキルも必要となってきます。そのため、日々の業務の中では意識的に、情報や経験を積み上げるよう心がけています。
輸出管理に関わる法律は複雑な構成になっており、審査において毎回シンプルな判断で終わるという案件はほとんどありません。特に昨今の米中摩擦等で、半導体に関する規制は日米ともに強化の一途をたどっており、慎重な判断が必要です。違反した場合は罰則があり、法令改正への追従にも注意を払う必要があります。複雑な判断と実際の輸出・提供までの納期とのバランス。日々難しさは感じますが、その中で、「このやり方であれば間違いない」という方法と根拠を見つけられると自信につながり、やりがいとなっています。会社の輸出管理を統制する責任感と達成感を楽しめる方と、ぜひ一緒に働きたいですね。
安全保障輸出管理室
プロジェクト課長渡邊 明子
WATANABE AKIKO
2015年の安全保障輸出管理室発足から在籍しています。発足時は、取引ごとに許可申請が必要で、最初は経験不足から申請を出し直す日々。2017年には特一包括許可を取得し、毎回の申請は不要になりましたが、自己管理要件を満たすための管理体制の整備と社内浸透に根気が必要でした。現在はUMCの一員となり、世界情勢の変化もあって取引量が増え、業務も煩雑化している状況になっています。
私たちの大きな役割は、当社の安全保障輸出管理についての統制業務です。適正な輸出管理を達成するために、社内に必要なルールや仕組みを整備して、正しく運用します。統制とはいっても、上から物を言うようなものではなく、各部門と相互に協力し合いながら運用をしていきます。社員に対し、適切な判断と納得性の高い説明を提供することで、多くの人から信頼を得られることはやりがいにつながる一方、責任感を強く持ちながら業務に取り組んでいます。
また、自社の輸出管理においては、立法・行政・司法の三権を担うような部署です。法規制・リスクコンプライアンスの観点で内部規定をつくる。社内教育などにより内部規定を社内に浸透させる。内部監査を実施し規定違反行為に対しては毅然と対峙する。これらの3つの役割と、各部門の業務とのバランスを見ながら実行していきます。
さらに、対外的には自社の弁護士のような役割も負っています。不正輸出を疑われないよう、一つひとつの案件が、適切な根拠と判断に基づいたものであることを第三者に示せるように記録を残しています。そのため、客観的に物事をみて判断し、外部に伝える力が求められる仕事ではないかと思います。
安全保障輸出管理室小川 敏
OGAWA SATOSHI
カスタマエンジニアリングサービス統括部
第二カスタマエンジニアリング部
プロジェクト課⻑ 部門輸出管理責任者
当部門は海外を拠点とする半導体ファブレスを主なお客様としており、私は安全保障輸出管理責任者を担当しています。
安全保障輸出管理室とは横浜と三重で拠点は離れていますが、出張やオンライン等で密に連携し、安全輸出という目標に向けて非常にサポートしていただいています。法令・内部規定遵守のために、時には細かい指摘もいただきますが、親切かつ的確なアドバイスであり、誰よりも輸出管理のために勉強されている姿勢から、言葉にも納得感があります。
昨今は、米中関係の緊張をはじめとする世界情勢の変化で輸出制限が厳しくなり、手続きも複雑化しています。そのため判断の難しいケースが多く発生していますが、その都度、安全保障輸出管理室と相談して進めることで、安心して適正な輸出対応をすることができています。
設計支援統括部 第1設計支援部
部門輸出管理担当者
設計支援統括部は海外ベンダーと取引しており、技術情報や半導体集積回路のシリコン貨物の輸出が関係してくるため、輸出管理は密接に関わってきます。当部の輸出管理担当である私は、安全保障輸出管理室への輸出管理申請をスムーズに行うため、部内に対する申請作業のサポートや、申請書類のレビューなどを実施しています。
安全保障輸出管理室と各部門の輸出管理担当は、法令を遵守し輸出違反を起こさないための「会社を守るチーム」といえます。互いにレクチャーやアドバイスをし合う良い関係を築いており、今後も連携は欠かせません。お互いの意見をすり合わせながら、⾃分の考えを伝えられるコミュニケーション⼒を持つ⽅が、安全保障輸出管理室には求められるかと思います。
仕事と子育ての両立に奮闘中です!
野球についてよく話す安全保障輸出管理室のメンバー。
好きな野球チームが勝つと、ご機嫌です(笑)